TITLE:  Liyn-an TEA TIMES No.281  T.E.A.という名前のビール  10月のお菓子 クルミだらけのタルト
DATE : 2009-10-02 18:40:38
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|       Liyn−an  TEA  TIMES   No.281         |
|                     by TEAS Liyn-an      発行 2009/10/2   |
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| ◆ T.E.A.という名前のビール ◆                       |
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| ◆ 10月のお菓子は、クルミだらけのタルト  実店舗情報 ◆    |
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| ◆ T.E.A.という名前のビール ◆                       |
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「TEA」という名前のビールをご存知でしょうか?


正しくは、「 T.E.A 」で、Traditional English Ale で、イギリス
で、昔から飲まれているエール(ビールの一種、上面発酵が多く、
ホップを使わない物が多い。)です。

       http://www.hogsback.co.uk/ourbeers.htm

1992年以来、Champion Beer of Britain を始めとする20もの賞を
受けている美味しいエールです。


この、「TEA」は、名前も非常に気になるのですが、紅茶の歴史
を探るためにも重要な意味を持っているのです。


イギリスにお茶が入ってきたのは17世紀半ばでした。
18世紀にはイギリス人を虜にし、19世紀にはインドで自ら栽培を始
め、アヘン戦争を起こしてまでもお茶を確保しようとします。

それほどイギリス人を魅了してしまったのですが、では、紅茶がイ
ギリス人を魅了するまで、いったいイギリス人は何を飲んでいたの
でしょう。
紅茶の前の国民的な飲料は何なのでしょうか?

ハチミツを発酵させたミード(mead)ではないか、という話も有るの
ですが、一般的には、「エールだろう」といわれています。


イギリスに最初に入ったお茶は不発酵茶の緑茶でしたが、だんだん
発酵茶に嗜好が移っていきます。特に多く輸入されたのが、BOHEA 
と呼ばれているお茶でした。

BOHEAとは、福建省の武夷山のことです。ですからこの BOHEA は、
現在のラプサンスーチョンに近いお茶だろうといわれています。
そうです。あの正露丸の香りとも言われているラプサンスーチョン
です。
もちろん現在のようなラプサンスーチョンではなく、それほど煙が
かけられていない龍眼香と呼ばれる本来のラプサンスーチョンです。


では、何故イギリスの国民的飲料がエールから紅茶に、それもラプ
サンスーチョンに移っていったのか?

それまでイギリス人は子供も朝からエールを飲んでいたと言われて
います。
産業革命のさなか、それでは生産性が上がるはずも無く、お茶への
転換がはかられたこともありますが、そういった理由だけであれば
ラプサンスーチョンである必要性はありません。

何故、BOHEA だったのか?
何故、ラプサンスーチョンだったのか?

ひとつの理由はイギリス人が元々けむり臭いものを好むことにある
と思います。
スモーク製品が大好きで、ウイスキーなどはわざわざ樽の中を焦が
して貯蔵するのです。

でも、それだけなんでしょうか?
もしかして、ラプサンスーチョンとエールには、味や香りに共通点
を持っているのではないだろうか?

私はそういう疑問を持っていたのです。
それで近くに数種類のエールを飲ませてくれるお店がありましたの
で、お勧めのエールを飲んでみたのです。

銘柄は忘れてしまったのですが、その時のエールは、確かにラプサ
ンスーチョンと共通した味わいがありました。
香りはそれほどではないのですが、その味わいには確かにあの煙で
燻されたような味わいがありました。
「この味わいがラプサンスーチョンをイギリスに普及させたのか。」
そう納得できる味わいでした。

ただ、1種類だけのエールを飲んでそう判断するのはいかにも早す
ぎます。もっとたくさんのエールを飲んでみないと、何故、イギリ
ス人があれほどのラプサン好きになったのかを論ずることは出来ま
せん。

その点、この「 T.E.A 」こそ、その仮説の立証に一番最適なエール
ではないでしょうか。
なんといっても、Traditional English Ale(伝統的なイギリスのエー
ル)なんですから。


幸いなことに、このエールを紹介してくれたイギリス在住の友人が
帰国の際に「 T.E.A 」を持ってきてくれましたので、さっそく飲ん
でみました。
           http://liyn-an.com/pc/T.E.A.jpg

その結果、どうだったのか?
    意外にすっきりした味わいです。
        「伝統的な」というより、比較的 軽い味わいです。

どんな感じかといえば、軽いのですが奥深さがあり、長年使い込ま
れた樽の味わいが感じられる、言って見れば歴史を感じられる味わ
いです。


でも、香りも 味わいも 特にラプサンスーチョンとの共通点は見出せ
ませんでした。
昔飲んだエールは明らかにラプサンスーチョンと共通する味わい
があったのですが。


ただ、飲んでいる時に、無性に肉系のおつまみが欲しくなりました。
たまらず冷蔵庫からウインナーソーセージを出して来てつまみにし
てしまったのですが、ウインナーソーセージなど、動物性油脂の味
わいを感じられる食材にはピッタリの味わいです。

考えてみれば紅茶の中でもラプサンスーチョンは肉類によく会う紅
茶です。
というより、肉類にあわせるのであれば、どんな紅茶よりラプサン
スーチョンが一番合っているのではないでしょうか。

ちょっと思いつきすぎて、なおかつ大胆すぎる考察かもしれません
が、イギリスでラプサンスーチョンが好まれたのは、元々狩猟民族
であったゲルマン系の人たちの食事に一番あったお茶がラプサンスー
チョンだったのかもしれません。

そんな話をお茶友達と話していて話題になったのが、「そういえば、
お茶もビールも食事の間に飲めるよね。」「ワインもそうだよね。」
という事でした。
その点、コーヒーはお茶の後の、さらにデザートの後の飲み物です。

そういったことも、エールの代わりの飲料として良かったのかもしれ
ません。

エールの代わりに食事の間にとれる飲み物で肉にもよくあう飲み物。
それがラプサンスーチョンだったのかもしれません。


残念ながらこの「 T.E.A 」というエールは、まだ日本で買うことは
出来ないようです。
イギリスへ行かれることがあれば、そんなことを頭において、この
「 T.E.A 」を楽しんでみてください。
また、紅茶好きなお友達へのお土産にも最適ですよ。

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| ◆ 10月のお菓子は、クルミだらけのタルト  実店舗情報 ◆    |
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2001年の10月にお出ししていますので、昔からのお客様はご存知です
よね。

今月のケーキは、「クルミだらけのタルト」です。
http://liyn-an.com/tea_room/cake/image/0910KurumiDarake-T.jpg

このクルミだらけのタルトは、復活させて欲しいケーキの筆頭だった
のではないでしょうか。
何より、私自身が復活を願っていたケーキの筆頭でした。

その、「クルミだらけのタルト」が復活しました。

このタルト、本当に、クルミだらけです。
タルト生地は別として、小麦粉もアーモンドプードルも使わずに焼き
上げているほんとに本当にクルミだらけのタルトです。

ナッツ好きな方にはたまらないタルトです。
リスになった気分で秋を満喫してみませんか。

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編集後記 
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t×wang という雑誌の取材を受けました。http://www.t-wang.com/

西三河&知多半島限定の雑誌(と言いつつ、リンアンは尾張旭。^^;)
なんですが、意外にしっかりした取材でびっくりしました。
開店準備開始前の1時間半限定の取材でしたが、編集者の方、ライ
ターさん、カメラマンさん三名でいらっしゃって手分けしてテキパ
キと。
インタビューはライターさんでしたが、リンアンのホームページで
しっかり予習されていらっしゃいますし、質問が的確でした。
いままでいろんな雑誌に取材していただいたのですが、取材中にイ
ヤになるようなことも。^^;
でも今回は本当に楽しくなるような取材でした。
1ページを使って紹介していただけるようですので期待できます。
発売日は10月25日。販売地域は西三河、知多半島&尾張の一部
だけですが、見かけたら手にとってみてくださいね。
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                        責任編集:堀田信幸 有限会社リンアン
                        488-0838 愛知県 尾張旭市庄中町 1-7-2
                        TEL 0561-53-8403    FAX 0561-53-8405
                                     http://www.Liyn-an.com/
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