紅茶専門店 TEAS Liyn-an本店サイト/紅茶 通販オンラインショップ
TITLE: Liyn-an Tea Club No.13 65℃くらいの紅茶が、1番美味しい。
DATE : 2003-03-04 11:20:25
--------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆ 紅茶の実験室 ☆ Liyn-an Tea Club ◆
No.13 2003.3.04
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
このメールマガジンは「まぐまぐ」と「メルマ」で発行しています
登録・解除:http://liyn-an.com/tea_room/mag/mag.html#club
紅茶専門店 TEAS Liyn-an:http://www.Liyn-an.com/
オンラインショップ:http://www.Liyn-an.com/shop/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
TOPICS 1:第12回 Liyn-an Tea Club 結果報告
紅茶を飲む温度は、何度が美味しい?第2弾
TOPICS 2:第13回 Liyn-an Tea Club のお知らせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
2月17日「紅茶を飲む温度は、何度が美味しい?第2弾」を
テーマに、7名の参加で、リンアンティークラブを開催しました。
前回「紅茶を飲む温度は、何度が美味しい?第1弾」の実験では、、
約10℃おきの温度で紅茶を飲んで、「紅茶ドリンク246」に書か
れている「紅茶は、体温+30℃+2℃が良い。」を検証し、
「確かに69℃の温度の紅茶は美味しい。」
という結論が出ました。
でも、「けっこう2℃くらいの温度差の影響は大きそう。」という
新たな疑問も出てきました。
「じゃぁ猫舌の人は?」という疑問もありました。
そこで今回は、「もっと温度を細かく測定しよう。」という事で、
再実験となったのです。
今回の実験方法は、シンプルそのもの。こんな感じです。
http://www.liyn-an.com/tea_club/13/01.jpg
カップの中に、直接温度センサーを入れてしまいました。
温度データロガーのセンサー部分を、クリップに貼り付けて、カッ
プに取りつける。それだけです。^^;
でも、これが優れ物で、刻々と変わるカップの中の温度を見ながら、
紅茶が飲める。
まさに、今飲んでいるその紅茶の温度が判るのです。
温度データロガーはひとつですが、2チャンネルを同時測定できま
すので、2人づつ飲んでいただきました。
飲んでいただいた紅茶は、以下の通り。
ディンブラ :ラデラ茶園
ダージリンセカンドフラッシュ:キャッスルトン茶園
アッサムOP :ジャイプール茶園
以上はストレートで飲んでもらっています。
その他にミルクティーとして
アッサムCTC :ジャイプール茶園
を飲んでいただきました。
それに比較用にコーヒーも飲んでもらいました。
コーヒーは、AGF(味の素ゼネラルフーズ)のマキシムレギュラー
コーヒー・スペシャルブレンドです。
この豆を、メリタのペーパーフィルターで淹れています。
この紅茶とコーヒーを、温度を見ながら飲んでいただきました。
測定したのは、
◆美味しいと思う温度範囲の上限(高温)
◆最も美味しいと思う温度
◆美味しいと思う温度の下限(低温)
この3つの温度です。
美味しいと思う温度と言っても難しいですから「私はこれくらいで
飲みたいな。^^;」といった感じの温度ですね。
測定にあたって、飲んでいただいた方々の体温も測定しました。
各々が「熱い紅茶好き」「まぁ普通」「私は猫舌」のうち、どれを
自認しているかも聞かせていただきました。
それぞれの方の属性は、こんなふうにになっています。
参加者No. 好み 体温
1 熱好き 36.4
2 熱好き 36.5
3 普通 36.8
4 普通 36.3
5 猫舌 36.6
6 熱好き 36.1
7 普通 36.8
8 普通 37.0
これを見る限り、「体温が低いから猫舌」ということではないよう
ですね。さて、これが、美味しいと思う温度に、どんな影響がある
のでしょうか。
因みに、8番目は、私です。^^;
実験結果は、以下の通りです。
--------------------------------------
(ストレート)
ディンブラ 美味しいと思う温度 (℃)
参加者No. 高温 ベスト 低温
1 68 68 65
2 78 65 55
3 67 64 58
4 68.4 65.8 61.8
5 67 61 55
6 66 60 50
7 70 67 62
8 70 69 60
平均 69.3 64.98 58.35
--------------------------------------
(ストレート)
ダージリン 美味しいと思う温度 (℃)
参加者No. 高温 ベスト 低温
1 72 70 66
2 77 62 55
3 66 63 59
4 68.1 64.1 60.6
5 67 65 54
6 68 63 53
7 72 68 60
8 72 69 60
平均 70.26 65.51 58.45
--------------------------------------
(ストレート)
アッサムOP 美味しいと思う温度 (℃)
参加者No. 高温 ベスト 低温
1 72 70 66
2 78 64 55
3 65 60 57
4 70.7 66.8 60.9
5 69 65 58
6 65 61 51
7 68 63 56
8 72 69 60
平均 69.96 64.85 57.98
--------------------------------------
(ミルクティー)
アッサムCTC 美味しいと思う温度 (℃)
参加者No. 高温 ベスト 低温
1 68 60
2
3 63
4 70.4 67 61.6
5 69 65 60
6 63 58 48
7 65 58 44
8
平均 67.08 62.2 54.72
--------------------------------------
(ブラック)
コーヒー 美味しいと思う温度 (℃)
参加者No. 高温 ベスト 低温
1
2
3 64 60 57
4 72.2 63.8
5 67 63 53
6 65 60 56
7 71 66 60
8
平均 67.84 62.56 56.5
--------------------------------------
こう言うデータを並べただけでは、何がなんだか判りませんので、
平均だけを抜き出してみますね。
--------------------------------------
平均値 美味しいと思う温度 (℃)
高温 ベスト 低温
ディンブラ 69.3 64.98 58.35 ストレート
ダージリン 70.26 65.51 58.45 ストレート
アッサムOP 69.96 64.85 57.98 ストレート
アッサムCTC 67.08 62.2 54.72 ミルク
コーヒー 67.84 62.56 56.5 ブラック
--------------------------------------
これ、けっこう凄いデータだと思います。
美味しいと思う温度は、産地が違っても、、平均値で見る限り、
「ストレートティーであれば 1℃ 以内」に収まっているんですよ。
個々の紅茶によって、そして飲む人によって、美味しいと思う温度
は違います。そしてこの結果は、リンアンの水で、リンアンの抽出
方法で淹れた場合で、水や抽出方法が変われば、結果は変わるかも
しれません。変わる可能性は大きいです。
でも、今回の実験に限って言えば、
★紅茶の美味しい温度は 「58℃ 〜 70℃」
★最も美味しい紅茶の温度は 「65℃」
ということが言えるのではないでしょうか。
実際に飲んでいる感じでは、個々の紅茶によって、感じ方は違いま
す。個々の紅茶の特性という物が感じられます。
ディンブラは、70℃付近辺りから美味しくなって、それ以上では美
味しさを味わっている余裕がない感じなのですが、ダージリンの場
合は、それ以上の温度は、「熱くて飲めない」という感じにもかか
わらず、美味しさが感じられるのです。
でも、平均とすると、一定になるのは面白いですね。
私自身は上のような感じがするのですが、ダージリンの場合、人に
よってはストレートに「熱い」と感じて、平均が一定になっている
のかもしれません。
その辺りの原因を探るには、ちょっとデータが少なすぎますね。^^;
ストレートティーの結果に対して、ミルクティーとコーヒーの美味
しい温度は、ちょっと低いようですね。
ミルクティーの美味しい温度 「55℃ 〜 67℃」
ミルクティーの最も美味しい温度 「62℃」
コーヒーの美味しい温度 「56℃ 〜 68℃」
コーヒーの最も美味しい温度 「63℃」
ミルクティーとコーヒーの美味しい温度が似ているのは、非常に面
白い傾向です。
数値に出てこない傾向ですが、はっきりしている傾向で、驚いた傾
向が、紅茶の場合、飲む温度によって、美味しさが微妙に変化して
いくのに対して、コーヒーは、熱さの差は感じるものの、その美味
しさの変化が、非常に少ないことです。
ほんと、正直、これはビックリしました。
美味しい温度を答えなかった人がいるのは、「私、これはどの範囲
が美味しいか、答えられない。」という感じだったのです。
紅茶は、74℃くらいだと「熱くて飲めない。」という感じですが、
コーヒーの場合「熱いけど、飲めてしまう。」という感じなんです
ね。
これは、紅茶に比べ、コーヒーは、味も香りも強さを持っているた
めだと推定しました。
「じゃぁ、ミルクティーは?」「ミルクティーはストレートよりも、
強さを持ってるよね。」ということで、ミルクティーの実験をした
んです。
それが、同じような結果になりました。
これだけの実験で、結論を出すのは早いですが、「ある程度の強さ
を持っていれば、その飲み物は、温度に関係なく美味しく感じるこ
とが出来る」という仮定が成り立つかもしれません。
今度は、平均値でなく、標準偏差を見てみます。
標準偏差というのは、数値のバラツキを見る指標で、それぞれの値
が、平均からどれだけ離れているか、と言う数値の平均値です。
荒木安正さん監修: 岩本道代さん編著の、「紅茶ドリンク246」
(柴田書店・ISBN4-388-05766-5)に書かれていた
「一般的に飲みごろの温度は、コーヒーで、体温+30℃、紅茶は、
体温+30℃+2℃と、紅茶の方がコーヒーより若干高い、温度が
要求されます。」のうち、
「体温+・・・・・」の部分は別にして、「紅茶の方がコーヒーよ
り若干高い、温度が要求されます。」は、本当でしたね。
それも「2℃」高い温度です。
ただ、紅茶が飲めない温度でも、コーヒーは飲めてしまうのですが。
--------------------------------------
標準偏差 美味しいと思う温度 (℃)
高温 ベスト 低温
ディンブラ 3.79 3.20 4.85 ストレート
ダージリン 3.65 3.06 4.28 ストレート
アッサムOP 4.27 3.59 4.46 ストレート
アッサムCTC 3.02 4.09 8.11 ミルク
コーヒー 3.62 2.58 2.89 ブラック
--------------------------------------
ここで目立つのは、ミルクティーを美味しく感じる温度範囲の、低
温の部分のバラツキが大きいことですね。
実際の測定値でも、44℃ 〜 61.6℃ の範囲でバラツキがあります。
これは、好みの問題も有るのでしょうが、ミルクティーの場合、あ
る程度低温でも、美味しいと感じるのではないでしょうか。
ストレートティーの美味しい範囲の低温の中で、最も高い温度を好
む人が、
ディンブラ 65℃
ダージリン 66℃
アッサムOP 66℃
を示しているのに対して、ミルクティーでは
アッサムCTC 61.6℃
と、低い値を示していることからも、よく判ります。
今度は、飲む人の好み別の、平均値を出してみましょう。
-----------------------------------------------------
ダージリン ストレート
好み 高温 ベスト 低温 範囲
熱好き 70.67 64.33 56.67 14
普通 68.85 66.45 60.45 8.40
猫舌 67 61 55 12
熱好−猫舌 3.67 3.33 1.67
-----------------------------------------------------
ディンブラ ストレート
好み 高温 ベスト 低温 範囲
熱好き 72.33 65 58 14.33
普通 69.53 66.03 59.90 9.63
猫舌 67 65 54 13
熱好−猫舌 5.33 0 4
-----------------------------------------------------
アッサムOP ストレート
好み 高温 ベスト 低温 範囲
熱好き 71.67 65 57.33 14.34
普通 68.93 64.70 58.48 10.45
猫舌 69 65 58 11
熱好−猫舌 2.67 0 -0.67
-----------------------------------------------------
アッサムCTCミルク
好み 高温 ベスト 低温 範囲
熱好き 65.50 58 54 10.50
普通 67.70 62.67 52.80 14.90
猫舌 69 65 60 9
熱好−猫舌 3.50 -7 -6
-----------------------------------------------------
コーヒー ブラック
好み 高温 ベスト 低温 範囲
熱好き 65 60 56 9
普通 69.07 63.27 58.50 10.57
猫舌 67 63 53 14
熱好−猫舌 2 -3 3
-----------------------------------------------------
熱好きの方と、猫舌の方との差は、美味しいと感じる範囲自体が低
いわけではなさそうです。
美味しいと感じる範囲の、下限(低温)部分では、熱好きの方の方が、
低い温度まで許容している例まで有りますから。
かといって、「猫舌の方が、許容する範囲が狭いために、許容する
熱い温度が低くなっている」ということでもないようですね。
言えることは、高い部分を許容できるかどうかで、猫舌か、熱好き
かが決まるようです。
そしてその差は、2℃から5℃くらい。
とは言っても、猫舌の方がお一人だけですから、「この人は。」と
いうことであり、統計的には、殆ど意味がありませんので、参考程
度にしておいてくださいね。
ただ、許容できる熱い飲み物が、2〜3度違えば、猫舌になってし
まうということは、言えるかもしれません。単なる仮説ですが。
まぁとにかく今回の実験で判ったことは、今回の実験の範囲におい
てですが、
★ストレートティーの美味しい温度 「58℃ 〜 70℃」
★ストレートティーの最も美味しい紅茶の温度「65℃」
★ミルクティーの美味しい温度 「55℃ 〜 67℃」
★ミルクティーの最も美味しい温度 「62℃」
そして、コーヒーより、紅茶は2℃くらい高い温度が美味しい。
ということでしょうか。
-------------------------------------------------------------
さて、次回は、温度シリーズから少し離れて、水の硬度を詳しく実
験してみましょう。
水の硬度については、第1回のLiyn-an Tea Club で取り上げたテー
マです。
ここでは、8種類の市販の水と、5種類の水道水、その中で尾張旭
市の水道水は、浄水器を通した場合、通さない場合の2種類を、
合計14種類の水で紅茶を淹れて、飲んでみました。
http://liyn-an.com/tea_room/mag/tims-bak/m0000144.htm
http://liyn-an.com/tea_room/mag/tims-bak/m0000145.htm
ただ、この場合は、硬度の違いだけでなく、他の成分も大きく違っ
ていますから、純粋に硬度だけの比較にはなっていません。
一方、昨年の夏に開催した、第7回Liyn-an Tea Club では、超硬水
の"コントレックス"(硬度1554度)と純粋の"やさしい赤ちゃんの水"
(硬度0度)をブレンドして、様々な硬度の水を作りだし、他の成分
も均等に薄めて、硬度による紅茶の違いを検証しました。
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200208190710000000079146000
この時は、水出し紅茶で実験したのですが、この実験のホット紅茶
版をしてみようという企画です。
■ 第13回Liyn-an Tea Club ■
期日 平成15年3月17日(月曜日)
時間 19:00〜21:00
テーマ 「水の硬度による紅茶の違い」
参加費 \1500-
定員 8名
申し込み 電話:0561-53-8403 (11:00〜19:30)
E-Mail info@Liyn-an.com
お申し込みは、お電話を優先となる場合があります
ので、ご了承ください。
イギリス人が好んでいる硬水紅茶の謎に迫りたい方は、是非、次回
のLiyn-an Tea Club にご参加下さい。
-------------------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
責任編集:堀田信幸 有限会社リンアン
488-0837 愛知県 尾張旭 市庄中町 鳥居1820
TEL 0561-53-8403 FAX 0561-53-8405
http://www.Liyn-an.com/ info@Liyn-an.com
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
Copyright(c), 2003 Liyn-an co.,Ltd