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これは、2000年1月29日から2月5日の、スリランカの茶園の旅の記録です。 |
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2000/2/15〜6/10 にかけて、『 紅茶通信 ☆ Liyn-an TEA TIMES 』に掲載した文章です。 スリランカ茶園ツアー その8 ---------------------------- あ〜〜、良く寝ました。ぐっすりです。 なんせ、12時ころから食事ですから寝るのは午前様。日本との時 差を考えれば、朝の3時くらいに食事をしてそれから寝るんですも んね。良く寝むれるはずです。 ちょっと身の回りを整理していると、「コンコン」と、サーバント がドアをノックします。「OK! Come in!」「Good morning Sir」 と、ベッドまで紅茶を運んでくれるんです。古き良き時代のイギリ スの伝統のモーニングティー(ベッドティー)が、スリランカの茶園 には残っているんです。もう、お茶飲みには、最高の幸せですね。 着がえて、カメラを持って表に出ます。ちょうど、おばちゃん達が 茶摘みに出かけるところでした。腰にエプロンのようにビニールの シートを巻いて、頭から袋を下げて(茶園によっては昔ながらの籠 を使いますが、ハンターナでは袋を使っています。)手には、棒を 持っています。 この棒は、杖代わりではなく、茶の木の上において、その棒から出 た部分を摘むんです。スリランカでもインドでも、基本的には1芯 2葉で摘まれますが、いちいち目で見て1芯2葉で摘んでいるほど 流暢なことは出来ません。ですから、この棒が摘む基準になってい るんですね。 茶の木は、2〜3年に一度、プルーニングと言って、剪定を行いま す。棒は、茶の木に乗せると剪定したところで止まるんですね。で すから、棒の上を摘んでいれば、新しく伸びた葉を摘めるという訳 なんです。それが、1芯2葉になるように、マネージャーが摘む畑 を指示するんですね。 茶摘みの写真も沢山撮ってきたんですよ。なんせ、前回行った時は ちょうどスリランカに着いた日から、茶園ストが始まってしまって、 茶摘みの写真は一枚も撮れなかったんですから。 フイルムの巻き上げに失敗してなければなぁ。(^_^;.....m(_ _;)m 茶畑から帰って、食堂で朝食を取ります。ハンターナの朝食は、完 全なイングリッシュスタイルの朝食です。 薄焼きトーストにソーセージ、カリカリベーコンにベークドエッグ、 それにたっぷりのフルーツ。画像はここ。ね、リッチでしょ。
スリランカのバナナは小さく、いわゆるモンキーバナナが多いんで
すが、このバナナはこの茶園で栽培しているバナナで、普通のバナ
ナでした。美味しかったです。そりゃ、木の上で完熟したバナナで
すもんね。美味しいはずです。食事も済んで、車に荷物を積み込んで、ハンターナの製茶工場へ移 動します。相変わらず古いままの工場です(^_^;。(でも、紅茶が美 味しければいいですよね。) 摘まれた茶葉は、堅い葉を除かれて、下から風を送りながら萎凋さ れます。早い話がしおれさせるんですね。これは、揉みやすくする と同時に、ある程度醗酵が進んで、香りの成分が出てきます。
萎凋された葉は、揉捻機で揉捻されます。揉捻することによって、 カテキン類が酸化酵素であるポリフェノールオキシダーゼと出会っ て酸化され、紅茶の特徴的な成分の、テアフラビンやテアルビジン に変わるんです。この反応を、お茶の世界では「醗酵」と、呼んで いるんです。微生物はかかわっていません。ですから、普通の醗酵 とはちょっと違うんですね。 ほら、揉捻途中でも、茶葉の色がこんなに茶色くなってきています。
揉捻によって、茶葉は絡まっちゃいますから、玉解きと呼ばれる工 程でほぐされて、数回揉捻を繰り返します。 揉捻が終わると、醗酵工程になります。発酵によって温度が上がり ます。温度管理をしっかりしながら、カテキン類がテアフラビンや テアルビジンに変わるのを待つんですね。 醗酵工程が終わると、乾燥炉で乾燥させられ、温度によって酸化酵 素を壊して、醗酵を止め、紅茶の荒茶が出来上がります。どこで醗 酵を止めるかは、紅茶の品質に大きくかかわりますから、ここはマ ネージャーの腕の見せ所でしょうね。 荒茶は、所々で静電気を利用したローラーで、ストークと呼ばれる 繊維質を取り除きながら、茶葉のサイズ別に篩い分けされ、袋に詰 められ出荷を待つんです。
この辺りも写真を撮ってきたんですがぁ..。デジカメですから、巻 き上げの失敗も無かったんですがぁ。 いかんせん、この工場は暗い(^_^;。お見せできる写真が少なくて ごめんなさい。m(_ _)m さて、部屋を移ると、そこはテイスティングルームです。ここで出 来上がった紅茶の品質を確認するんですね。 「おっとぉ!、リンアンのカレンダーが飾ってあるぅぅぅぅ!。」 いえ、前に来たときの写真でカレンダーを作って、お土産に持って きたんです。昨日、渡して有ったんですが、もう飾ってある(^_^;。 写真はこの茶園の写真ですが、下にはしっかりと「TEAS Liyn-an」 の文字が。もし、この茶園に行かれる方がありましたら、見てきて くださいね。 ここで、出来立ての紅茶のテイスティングをさせていただきました。 美味しいですねぇ。さすが、出来立ての紅茶は違います。スリラン カの茶園辺りは、硬水が多いですから、味がまろやかになっていま す。ですから、これを日本に持って帰ると、特徴が出てきてフレッ シュさが際だつんですよねぇ。 マネージャーのロニーと再開を約束して、製茶工場を後にします。 次に行ったのは、ハンターナに有るティーミュージアム紅茶博物館。 ここは、ハンターナと、オッドウエラの二つの茶園を統合して、ハ ンターナグループとして運営がされています。そして、製茶工場は オッドウエラの工場に集約されています。 で、余ったハンターナの工場が博物館として生まれ変わろうとして いるんです。2年前に「今、作っているから。」と言っていたので、 今回、訪れることを楽しみにしていたのですが....。 世界的なコーヒーと紅茶の貿易雑誌「Tea & Coffee Trade Journal」 の11月号に、完成したような記事が有ったんですがぁ...。 (先月の日本紅茶協会の紅茶会報に、訳文が載っていました。 訳文ではナンタネ茶園になっていましたが、正しくはハンターナ、 または、ハンタナと発音します。) まだ、完成には程遠いですね。 ミュージアムのマネージャーが来て、特別に開けてくれるはずだっ たのですが。マネージャーも来ない(^_^;。 でも、外に設置しかけの水力発電用タービンや、薪式の乾燥炉など はけっこう面白かったですね。
先を急ぎますから、博物館の見学はあきらめて、ディンブラに向か うことにしました。 白城さんとは、日本での再会を約束してしばしのお別れです。 さて、ディンブラへ......と言うところで次号へ続く(^_^;。 |